多くのドライバーが経験するタイヤ交換は、意外と未経験者が多いです。
自動車関連のサービスを提供する機関のデータによると、道路上でのタイヤ関連の問題が頻発しています。
これは、タイヤのトラブルがいつでも起こり得ることを意味します。
もし旅行中にタイヤがパンクしたら、多くの人がロードサービスを利用するかもしれません。
しかし、ロードサービスに加入していない場合、自分でタイヤ交換を行う必要があります。
この記事では、突然のタイヤトラブルに対処するため、誰でも簡単にできるタイヤ交換の方法を紹介します。
ぜひ参考にして、いざという時の準備をしておきましょう。
タイヤ交換の前に準備する必要な4つのアイテム
タイヤ交換をスムーズに行うためには、必要な道具を事前に確認し、準備しておくことが大切です。
自動車の取扱説明書を参照して、以下のアイテムをチェックしましょう。
●スペアタイヤ
●ジャッキ（車を持ち上げる道具）
●レンチ（ナットを回す道具）
●軍手
これらの道具の保管場所を把握し、必要に応じて点検を行ってください。
【スペアタイヤ】
スペアタイヤは車種によって異なりますが、多くの場合はトランクの下部やラゲッジスペースに収納されています。
スペアタイヤの空気圧は通常高めに設定されているため（例：4.2kg/cm）、ガソリンスタンドなどで定期的にチェックすることをお勧めします。
また、最近ではスペアタイヤを持たない車もありますので、取扱説明書で事前に確認しておきましょう。
【ジャッキ】
ジャッキは車体を持ち上げる際に使用する道具です。
通常、スペアタイヤと同じ場所か、トランク内の収納ボックスに収められています。
ジャッキの伸縮操作に必要な補助工具も確認しましょう。
【十字レンチ】
ホイールナットを着脱する際に便利な十字レンチは、車に付属していることが多いです。
車付属のレンチでも問題ありませんが、十字レンチの方が力を少なくしてナットを外しやすいため、使用を推奨します。
【軍手】
タイヤ作業は汚れが伴いますし、作業中の怪我防止にも軍手が役立ちます。
タイヤ交換時には、軍手を用意しておくことを忘れずに。
タイヤ交換前の重要な準備手順
タイヤ交換を行う前には、作業環境を整えることが必要です。
以下のステップを確実に実行しましょう。
【交換場所の確保】
タイヤ交換を行う場所は、作業に十分なスペースがあり、地面が平らで硬い場所を選ぶことが重要です。
一般道路の場合は、余裕のある広い路肩が適しています。
高速道路では緊急路側帯が最も安全な選択肢です。
柔らかい地面や傾斜地では、ジャッキが不安定になるので避けましょう。
【作業準備】
適切な場所に車を停めたら、まずエンジンを切ります。
オートマチック車は「パーキング」位置に、マニュアル車はローギアに設定します。
その後、パーキングブレーキをかけて車を固定します。
さらに、三角停止表示板を設置し、ハザードライトを点灯させることで、他のドライバーに作業中であることを知らせましょう。
タイヤ交換のステップバイステップガイド：9つの手順
タイヤ交換を行う際には、以下の手順を丁寧に実行することで、効率的に作業を進めることができます。
【ジャッキをセット】
まず、車の「前輪の後ろ」「後輪の前」に位置するジャッキアップポイントを探します。
これらのポイントは、車の下を覗くと見つけやすいくぼみとして存在します（車種によって異なる場合があります）。
このポイントにジャッキを合わせて設置します。
【タイヤ止め】
交換するタイヤと対角線上のタイヤの前後にタイヤ止めを設置します。
タイヤ止めがない場合は、タイヤを固定できる大きさの石や木片を使って代用するのが良いでしょう。
【ナットをかるく緩める】
ホイールキャップがある場合は、事前に取り外します。
ナットを緩める際には、体重をかけてレンチを使用すると効果的です。
ジャッキアップする前にナットを軽く緩めておきましょう。
【ジャッキアップ】
ジャッキアップポイントに設置したジャッキを使って、車体をゆっくり持ち上げます。
タイヤが地面から1cm程度離れるまで上げることが目安です。
ジャッキが斜めになっていないか確認し、必要に応じて再設置してください。
【スペアタイヤに交換】
ナットをすべて外したら、新しいタイヤに交換します。
外したタイヤは、ボディの下にホイール表面を上にして置くと、万が一ジャッキが倒れた場合の被害を抑えることができます。
【ナットを取り付ける】
タイヤを取り付けた後、初めに手でナットを取り付けます。
その後、レンチを使い、最初にタイヤの一番上のナットをきつくなる手前まで締め、次に対角線上のナットを締めます。
この際、ホイールが中央に位置していることを確認し、ナットを均等に締めてください。
【ジャッキを降ろす】
ボディの下に置いてあるタイヤを取り出し、ジャッキをゆっくりと下げます。
【最終ナット締め】
最後に、ナットを対角線上に交互に締めていきます。
この際、強く締めすぎないよう注意し、均等に固定してください。
足を使ってナットを締める行為は避けましょう。
【片付け】
最後に、使用したタイヤや工具を片付けて作業を完了します。
タイヤ交換の手順まとめ
ここで、タイヤ交換の手順を簡単におさらいしましょう。
これにより、万が一のパンク時にも慌てずに対応できます。
・取扱説明書の確認： 自動車の取扱説明書を読んで、工具の場所とタイヤ交換の方法を確認します。
・作業場所の確保： 安全で平らな作業場所を選びます。
・タイヤ止めの設置： 交換するタイヤと対角線上のタイヤにタイヤ止めをします。
・ナットの緩め： 全てのナットを少し左に緩めます。
・ジャッキアップ： ジャッキで車体を1cm程度持ち上げます。
・ナットの取り外し： レンチを使って全てのナットを外します。
・タイヤの交換： 古いタイヤを外し、スペアタイヤを取り付けます。
・ナットの仮締め： 最初に一番上のナットをきつくなる手前まで締め、次に対角線上のナットを締めます。
・ホイールの位置確認： ホイールが真ん中にあるか確認し、全てのナットをきつくなる手前まで締め ます。
・ジャッキの降下： ジャッキをゆっくり下げます。
・最終的なナット締め： レンチでナットを対角線上に均等に締めます。
・片付け： 使用したタイヤと工具を片付けて作業を終了します。
以上の手順をマスターしておけば、冷静に対処できます。
実際に一度練習してみると良いでしょう。
