季節の変わり目には、多くの人が「サマータイヤからスタッドレスタイヤへ」あるいはその逆の交換を行いますが、使用しないタイヤの保管方法について考えたことはありますか?
タイヤは自宅に置いておく方もいれば、ガソリンスタンド等で保管する方もいます。
しかし、タイヤの寿命を延ばすための適切な保管方法を知っていますか?
この記事では、タイヤを効果的に保管するための簡単で実践的な方法を紹介します。
初心者にも分かりやすく説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。
年間2回のタイヤ交換: 保管時に押さえておくべきキーポイント
多くの方が年に2回、季節の変わり目に「サマータイヤからスタッドレスタイヤへ」または「スタッドレスタイヤからサマータイヤへ」とタイヤを交換されると思います。
地域や気候に応じて、スタッドレスタイヤを使用する期間は大体「11月下旬から3月まで」ですが、その間サマータイヤを放置していてはいけません。
以下のポイントを必ず守りましょう。
タイヤの汚れを徹底除去
タイヤは、使用していなくても汚れるものです。
特に使用していると、泥や道路のほこりが付着し、かなりの汚れが生じます。
タイヤ交換後、そのまま保管するのではなく、水で丁寧に洗い流し、ブラシでしっかりと汚れを落としましょう。
非常に汚れている場合は、中性のカーシャンプーを使用し、ブラシでていねいに洗いましょう。
この洗浄の際に、タイヤの劣化やヒビ割れも確認しましょう。
タイヤを完全に乾燥させる
洗浄後のタイヤは、水分を完全に取り除くためにしっかりと乾燥させましょう。
水分が残っているとゴムが変形する可能性があります。
タオルで拭き取り、自然乾燥させてください。
ただし、直射日光下での乾燥は避けましょう。
タイヤの溝にあるゴミを除去する
タイヤの溝には、時に小石やガラス片などが挟まっていることがあります。
これらはパンクや怪我の原因となるため、取り除くことが重要です。
小石やガラス片が挟まっている場合は、素手で触るのではなく、軍手などを使用して慎重に取り除きましょう。
また、タイヤのひび割れの有無もタイヤ交換の際に確認することが大切です。
タイヤの空気圧を適切に調整する
タイヤの空気圧の適切な値は、多くの車で運転席側のフロントドアに記載されています。
タイヤを保管する際は、規定値の約半分の空気圧に調整すると良いでしょう(タイヤとホイールセットで保管する場合)。
空気圧が高すぎると、タイヤの内側に負担がかかります。
自分でタイヤ交換を行う方は、次回の交換時に走行が困難にならないよう、空気圧を0.5程度減らす程度に留めることをおすすめします。
タイヤを適切に包む
タイヤを守るために、ビニール袋に入れて密封することが効果的です。
可能であれば、紫外線防止用のビニール袋を使用しましょう。
さらに、タイヤに「右前」、「左後」などの位置情報を記載したテープを貼っておくと、次回取り付け時に便利です。
直射日光を避ける
タイヤは約50%がゴムでできており、残りは補強剤やタイヤコードなどで構成されています。
紫外線はゴムを劣化させるため、タイヤを長期間直射日光にさらすことは避けてください。
長期間の日光にさらすことは、ゴム表面のひび割れを引き起こす可能性があります。
オゾンや油類から保護する
オゾンは空気中に存在し、特にバッテリーやモーターから発生することがあります。
これらはタイヤの劣化を早めるため、タイヤをオイルやバッテリーの近くに置かないようにしましょう。
特に、車庫に古いバッテリーやオイルがある場合は、タイヤの保管場所としては避けるべきです。
熱が発生する装置から離れた場所で保管する
タイヤはストーブや火花が発生する可能性のある場所から離して保管してください。
高温にさらされると、タイヤのゴムが変形する原因となるためです。
保管のためには、熱源から離れた場所を選ぶことが重要です。
タイヤを適切に積み重ねる
タイヤを保管する際は、積み重ね方にも注意が必要です。
タイヤを縦に積み上げる場合、下のタイヤに過度な圧力がかかり、形が崩れる可能性があります。
理想的には、タイヤを横に並べて保管するか、専用のラックを使用して各タイヤに均等な重量がかかるようにします。
また、タイヤが互いに圧迫されないように、適度な間隔を保つことも大切です。
定期的なチェックとメンテナンス
タイヤを長期間保管する場合は、定期的に状態を確認し、必要に応じてメンテナンスを行うことが重要です。
保管中に発生する可能性のある問題には、カビやゴムの硬化があります。
数ヶ月に一度はタイヤの状態をチェックし、必要に応じて清掃や空気圧の調整を行いましょう。
これにより、タイヤの性能と使用期間を最大限に延ばすことができます。
以上、タイヤの保管において重要な9つのポイントをご紹介しました。
タイヤの保管場所の確保方法
タイヤの保管場所を選ぶ際は、直射日光が当たらない冷暗所を選びましょう。
特にホイールセットで保管する場合は、タイヤが横になるようにして、接地部の変形を防ぐことが重要です。
戸建住宅での保管
車庫内の保管が理想的ですが、屋外の車庫を利用する場合は、直射日光や雨風が当たらないよう配慮しましょう。
適切な保護を施して、タイヤの劣化を防ぎます。
マンションでの保管
マンションの場合、保管スペースを見つけるのが難しいかもしれません。
ベランダに置く場合が多いですが、給湯器の近くや雨風が当たらない場所を選ぶことが大切です。
タイヤ保管サービス業者の利用
大手カー用品店などは、タイヤの保管サービスを提供しています。
また、ガソリンスタンドも条件次第で保管サービスを提供する場合があります。
ご自宅で保管できない場合や盗難の心配がある場合は、これらの業者を利用すると良いでしょう。
タイヤ保管サービス業者
大手カー用品店やガソリンスタンドなど多くの保管サービスを提供するショップが存在します。
利用を考えている場合は、各店舗に詳細を確認してください。
タイヤ保管のまとめ
タイヤの保管についての情報をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
適切な保管方法を取り入れることで、タイヤを長期的に使用することができます。
自宅での保管が難しい場合は、タイヤ保管サービスを提供するショップに問い合わせるのも良い選択です。
是非、今回ご紹介したポイントを参考にしてみてください。