「車のバッテリーが切れてしまった」という状況に直面したことはありますか？
この状況は、エンジンが起動しなくなることを意味しています。
この問題は、運転初心者だけでなく、経験豊富なドライバーにも起こり得ることです。
突然エンジンが起動しないとき、適切に対応する方法を知っていれば、パニックになることはありません。
この記事では、自動車のバッテリー切れの主な原因とそれに対する解決策を詳しく説明します。
自動車バッテリー切れの3つの主要原因
ロードサービス会社の出動理由の多くが「バッテリーの問題」であることが報告されています。
では、その原因はどんなものでしょうか？
ライトの放置
バッテリー切れの最も一般的な原因は、「ライトの消し忘れ」です。
特に、「ポジションランプ」と「室内灯」を消し忘れることが多いのです。
夜間なら気付きやすいのですが、昼間は気づきにくいことがよくあります。
最近の車では、ダッシュボードが常に明るく表示されているため、ライトのオン・オフが分かりづらい場合があります。
トンネルを抜けた後、他の車がライトを消し忘れているのを見たことはありませんか？
そのままライトを消さずに車を数分から数時間駐車してしまうと、バッテリー切れの原因になり得ます。
使用頻度の低さ
最近では、週末だけ、あるいはそれ以下の頻度でしか車を使わない人が増えています。
車は使わない時でも、時計やカーナビ、オーディオなどのためにバッテリーの電力を消費します。
一般的には毎日10～30mA（0.24Ah～0.72Ah/日）の消費がありますので、長期間車を使用しないとバッテリーが切れてしまうことがあります。
週に一度でもエンジンをかけることを心がけましょう。
バッテリーの劣化
バッテリーも消耗品であり、耐用年数は「2年から3年」とされています。
使用頻度にも依存しますが、バッテリー内部の極板の劣化により蓄電能力が低下し、エンジンの始動が困難になります。
また、バッテリーは特に夏場と冬場に弱いことも理解しておくことが重要です。
車のバッテリー切れ時の3つの解決策
自宅や外出先で車のバッテリーが切れてしまった場合、どのように対処すればよいのでしょうか。
ここでは、そのような状況で役立つ3つの解決策を紹介します。
ロードサービスを利用する
最も一般的な対処法は、ロードサービスの利用です。
多くの会社がロードサービスを提供していますので、利用することができます。
ロードサービス会社の会員になることを検討するのもよいかもしれませんね。
自動車保険のロードサービス
多くの自動車保険には、基本的にロードサービスが含まれています。
バッテリー切れに対応するサービスは通常提供されているものですので、加入している自動車保険のロードサービス内容を一度、確認してみましょう。
クレジットカードのロードサービス
意外と知られていないですが、クレジットカードに付随するロードサービスもあります。
すべてのカードが該当するわけではありませんが、持っているカードを確認するのも一つの方法です。
バッテリーを交換する
自宅で行えるもう一つの対処法は、バッテリーの交換です。
これには工具やある程度の知識が必要になりますが、自分で交換することもできます。
バッテリーは重量が約10kg以上あり、サイズによって異なります。
カー用品店やホームセンターで入手し、自分で交換することも可能ですが、手間と時間がかかります。
ジャンプスタートを行う
ジャンプスタートは、「ブースターケーブル」を使って他の車のバッテリーにつないで行う方法です。
この方法もある程度の知識が必要ですが、大きな問題は「別の正常な車のバッテリーから電気を借りる必要がある」という点です。
ジャンプスタートは、正常な車のバッテリーから電気を借りて、バッテリー切れの車を再起動させる方法ですが、実際には近くの車から電気を借りることはなかなか容易なことではありません。
バッテリー切れを予防するためのポイント
最後に、バッテリー切れを防ぐための簡単なポイントをまとめてお伝えしようと思います。
●エンジンを停止した後、ライトや内部照明の消し忘れをチェックする
車を駐車し、エンジンを切った後は、スモールライトや車内灯などの消し忘れがないか確認しましょう。
●週に1回以上エンジンを起動する
バッテリーを充電するため、できれば週に1回以上はエンジンを起動し、10分程度動かすことが推奨されます。
●エンジンを止めた状態でのエアコンなどの使用を避ける
エンジンをかけずにエアコンなどを使用すると、バッテリーに負担がかかります。 エンジンを止めた状態では、こうした消費電力の高い機能の使用を避けましょう。
これらのポイントを意識することで、バッテリー切れのリスクを低減できます。
また、ガソリンスタンドなどで車を点検してもらう際、バッテリーの状態も確認してもらうと良いでしょう。
