中古車購入時、走行距離や年式に注目が集まりますが、「車検あり」と「車検なし」の選択肢も重要です。
車検が付いている車ならすぐ乗れる可能性が高いですが、残り期間が少ない場合はすぐに再車検が必要になります。
一方で、中古車サイトでは「2年間の車検付き」や「予備車検付き」といったオプションも見られます。
この記事では、中古車の車検に関する気になる点を詳しく解説します。
中古車購入時の車検の4つのポイント
多くの中古車サイトで車検の有無を簡単に選べますが、「2年間の車検付き」や「予備車検付き」といった選択肢もあります。
ここでは、中古車購入時の車検に関して理解すべき4つのポイントを説明します。
車検あり
「車検あり」の車は、車検期間が残っていることを意味します。
車検があるため、すぐに使用できますが、名義変更が必要です。
車検ありの中古車購入に際して注意すべき点は以下です。
●名義変更(通常、費用に含まれる)
●ナンバー代(運輸支局変更時)
●自動車税(購入月による金額変動)
●リサイクル料(購入者負担)
●自賠責保険料
自賠責保険料は通常、自動車税と同様に購入月に応じて計算されますが、車検期間分を前払いし、途中解約ができません。
名義変更は可能ですが、例外的です。
通常、自賠責保険料は車両価格に含まれ、別途請求されることは少ないです。
「車検あり」の中古車購入では、残りの車検期間を確認し、次回の車検費用も考慮することが重要です。
車検なし
「車検なし」とは、文字通り車検がない状態を意味します。
これは、新たに車検を受けるか、業者に依頼する必要があります。
車検なしの車を販売する業者は、「別途車検代」として提示することもあります。
車検なしの車を選ぶ場合は、最もコストを抑えて購入できるかもしれません。
車検なしの場合の追加費用には以下が含まれます。
●自動車税(購入月によって金額変動)
●重量税
●自賠責保険料(新規で24ヶ月分)
●取得税(対象車両の場合)
●名義変更(通常は費用に含まれる)
●ナンバー代(運輸支局が変わる場合)
車検が残っていない中古車を購入する際は、初見で価格が安く見えるかもしれませんが、別途に20万円近くの車検代が発生することもあるため、購入前にしっかり確認することが肝心です。
「車検2年付き」の中古車
よく見かける「車検2年付き」という表記は、整備費用が含まれた状態で2年間の車検が付いていることを意味します。
「車検2年付き」と聞くと、すぐに乗れると感じるかもしれませんが、実際には、「整備済みで、2年分の車検が保証される」ということです。
このオプションを選ぶ際は、車両価格以外にも「自賠責保険、重量税、自動車税、ナンバー代」などの追加費用が必要になることがあります。
名義変更と管轄運輸支局が変わる場合のナンバー変更のみが必要で、車検費用が含まれているため、手間が少なく、予算に合っていれば便利な選択肢です。
「予備車検付き」の中古車
「予備車検付き」という表記は、「車検の検査は終了しているが、ナンバーは付いていない」という状態を示しています。
このため、公道で運転することはできず、購入者は仮ナンバーを取得して受け取りに行き、その後運輸支局に向かう必要があります。
この選択肢は、一見「車検2年付き」と似ていますが、主な違いは以下の通りです。
・「車検2年付き」は整備済みの車
・「予備車検付き」は車検に合格した車
「予備車検付き」の車は、保安基準に合格しているものの、その他の整備状態は不明であることが多いです。
そのため、購入時には車両の詳細情報を十分に確認することが重要です。
予備車検付きの車を購入する場合、購入後に以下の費用が発生する可能性があります。
・自動車税(購入月によって変動)
・重量税
・自賠責保険料(新規で24ヶ月)
・取得税(該当する場合)
・名義変更
・ナンバー代(運輸支局が変わる場合)
中古車購入時の車検選択肢とそのメリット
中古車購入時、車検の有無は重要な選択肢の一つです。
今回紹介した4つの車検オプションから、最適なものを選ぶことになります。
「どの購入方法が最もお得か」という疑問は多くの方が抱くでしょう。
車検あり:すぐに乗れる利便性がありますが、総費用の確認が必要。
車検なし:価格が安くなることもありますが、後で車検を受ける必要がある。
車検2年付き:即時利用可能だが、整備の質に不安が残る場合がある。
予備車検付き:手間がかかるが、一定の保証がある。
車購入が初めての方や初心者には、手間がかからずすぐに乗れる「車検あり」の車がおすすめです。
一方で、自分で名義変更などを行える方には「車検2年付き」が良い選択肢かもしれません。
まとめ
中古車の車検に関する検討は非常に重要です。
価格だけでなく、車検の状況も忘れずに考慮する必要があります。
車検付きの車を購入しても、すぐに車検が必要になる場合があります。
次の車検日や車検費用も考慮に入れ、賢く中古車を選ぶことが大切です。