お車をお持ちの皆さん、次の車検の時期が近づいているのではないでしょうか?
通常、2年ごとに必要とされる車検は、あっという間にやってきます。
多くの方が「もう次の車検の時期か」と感じられることでしょう。
今回の車検はどこで行うかお考えですか?
みなさんがよくご存知のAmazonでの車検サービスを検討してみてはいかがでしょう。
Amazonが車検サービスを提供していると聞いて驚かれるかもしれませんが、実は車検サービスも手がけています。
この記事では、Amazonが提供する車検サービスについて詳しく掘り下げ、その特徴やメリット、デメリットをご紹介します。
Amazon提供の車検サービスの詳細
多くの方がすでにご存知かもしれませんが、Amazonは2017年9月から車検サービスを開始しました。
当初は「goo」というパートナーと共にサービスを提供していましたが、現在は「車検のコバック」との提携により、車検を行っています。
つまり、サービスの申し込みはAmazonを通して行いますが、実際の車検は「車検のコバック」で実施されます。
Amazon経由での車検を利用する際の主なメリットとデメリットは以下の通りです。
【メリット】
●50km以内での無料代車サービス
●カード決済での簡単支払い
●100項目にわたる詳細な点検実施
【デメリット】
●サービス提供エリアによっては利用できない場合がある
●料金が高めに感じられることがある
●国産車にのみ対応
利用前に確認しておくべき重要な点が2つあります。
●車検基本料金:Amazonでの支払い
法定点検(56項目)、追加点検(+44項目)、完成検査、登録申請、診断結果アドバイス、立ち合い説明、調整、整備、チューンアップ、車検と同時の注文整備、代車サービス、ブレーキ/ベルト診断保証、10年整備保証などが含まれます。
●法定費用(自賠責保険料、重量税、印紙代)及び追加整備代:「車検のコバック」での支払い
これらの費用は、車検のコバック側で処理されるため、別途支払う必要があります。
このように、Amazonでの車検サービスは便利な面もありますが、いくつかの注意点も存在します。
サービス利用を検討される際は、これらの情報を参考にしてください。
Amazonでの車検の受け方ガイド
Amazonで車検サービスチケットを購入する方法
Amazon経由で車検を受けるためには、まず希望する地域(地区)を選択し、車検サービスチケットを購入する必要があります。
提供される車検サービスチケットは以下の4種類です。
●軽自動車:24,336円
●小型車(車両重量1,000kg以下):26,105円、28,162円
●中型車(車両重量1,500kg以下):26,516円
●大型車(車両重量2,000kg以下):27,957円
このサービスは国産車のみに対応しており、輸入車や特定のナンバープレート(1、4ナンバー)を持つ車は対象外です。
地域と車検店舗の選択
選択した地域に基づいて、車両のサイズと利用したい「車検のコバック」店舗を選択します。
この際、対象店舗を間違えないように注意してください。
サービスチケットには購入後3ヶ月間の有効期限があります。
チケット購入後、1週間以内に対象店舗から日程調整の連絡があります。
車両の持ち込み
車検の日には、車両を指定の「車検のコバック」店舗に持ち込みます。
車検作業は通常、1日で完了し、朝に車を預けて夕方に引き取る形となります。
50km以内であれば、代車を無料で利用することができます。
車の受け取り
車検に追加整備が必要な場合は、見積もりが提示されます。
法定費用と追加整備代は「車検のコバック」店舗で支払います。
支払い方法は通常現金ですが、クレジットカードが使える店舗もあるため、事前に確認することをおすすめします。
すべての手続きが完了し、支払いが済むと車を受け取ります。
Amazonを利用した車検の総額詳細
Amazonの車検サービスを利用する際に、初見では費用が安く感じられるかもしれません。
しかし、注意すべき点は「法定費用」です。
Amazonで支払うのは「車検基本料」のみであり、法定費用は「車検のコバック」で別途支払う必要があります。
特に「初年度登録から13年以上」または「18年以上」の車は、車検費用が大幅に増加するため注意が必要です。
また、印紙代はワンストップサービス(OSS)の導入により変動しており、車検を受ける工場のシステムに応じて以下のように異なります。
指定工場OSS有:1,400円
指定工場OSS無:1,600円
認証工場:軽自動車は1,800円、普通車2,200円
以下に、車種別の車検費用の目安を示します。
軽自動車の車検費用
自賠責:17,650円
重量税:5,000円~8,800円
印紙代:1,800円
車検基本料:24,336円
総車検費用:46,986円~52,586円
車両重量1,000kg以下の車検費用
自賠責:17,650円
重量税:10,000円~25,200円
印紙代:1,800円
車検基本料:26,105円/28,162円
総車検費用:55,555円~72,812円
車両重量1,500kg以下の車検費用
自賠責:17,650円
重量税:15,000円~37,800円
印紙代:1,800円
車検基本料:26,516円
総車検費用:60,966円~83,766円
車両重量2,000kg以下の車検費用
自賠責:17,650円
重量税:20,000円~50,400円
印紙代:1,800円
車検基本料:27,957円
総車検費用:67,407円~97,807円
このように、Amazonを介した車検の総費用は、車種や車の年式によって大きく異なります。
全体の費用を把握し、最適な車検オプションを選ぶことが重要です。
Amazonでの車検は、表面上の基本料金のみを見ると手頃に感じられるかもしれませんが、法定費用や年式による費用の増加を考慮すると、総額は予想以上になる場合があります。
特に、車の年式が古い場合やエコカーでない場合、重量税などの費用が高くなる傾向があります。
また、車検の際には、ワンストップサービス(OSS)の有無によって印紙代も変わるため、事前に確認することが大切です。
まとめ
Amazonを通じた車検サービスを利用する場合は、これらの点を十分に理解し、総費用を見積もってから決定することが賢明です。
車検は法律によって義務付けられているものであり、車の安全性を保つためにも重要なプロセスです。
そのため、コストだけでなく、サービスの品質や信頼性も検討することが重要です。
最終的には、個々の車の状態やオーナーの予算に応じて、最適な車検の選択を行うことが望ましいでしょう。
Amazonでの車検も一つの選択肢ですが、全体的なコストとサービス内容を総合的に比較検討した上で決定することをお勧めします。